ツァイス・ビジョンセンターに対する思い
ZEISS Tokyo Ginza 開設にあたって
カール・ツァイスとの最初の出会いは、1978年、私が22歳の時、両眼視機能検査の考案者である、ドイツのベルリン国立眼鏡学校のハーゼ教授が、来日され講義を受ける機会に恵まれました。
そのドイツ式の検眼法に出会う前の年に、アメリカ式の検眼方法を勉強したばかりでしたが、今ひとつ腑に落ちない中、ドイツ式の検眼方法は、納得のいくもので、実際、私もハーゼ先生に検眼・処方してもらって以来、現在に至るまでメガネを掛けるようになりました。
当時、視力は左右とも2.0で近視乱視などまったくなく、アメリカ式ではメガネは必要ないとの結果、ただ、以前から偏頭痛、肩こりが酷く、いろいろな病院を渡り歩いたけれど改善することはありませんでした。私自身もハーゼ先生に助けてもらったひとりです。
そのドイツの検眼機を1978年に導入し、日本人でハーゼ先生のもとで勉強されていた土屋さん(元カール・ツァイス社員)などからその後も色々と指導を仰ぎながら、研鑽を重ねていきました。
日本において検眼機「ポラテスト」を導入した店として、弊社は「一番古い」メガネ店の一つといってもいいかと思います。
このように私個人、会社は、永いカール・ツァイスとの付き合いの中で成長してきました。
2019年、銀座店に来られたツァイス社のNathalie Geeroms氏と我々が実践してきた。
MKH(ドイツ式の検眼方法)を見てもらいました。四十数年来何一つ変えず手を抜くことなく行ってきたことを評価いただき確認できたことは、大変有意義な時間となりました。
カール・ツァイス・ビジョンセンターとして、私が体験した感動を多くの人々に広める大きなきっかけになると思っており、私たちのライフワークの中で最も大きな一つです。
株式会社パーソナル・グラス・アイックス
代表取締役 小松 知史